海水の濃度、過去最高に 福島第一原発
東京電力・福島第一原発でホースから高濃度の汚染水が海に漏れていた問題で、海水の放射性物質の濃度がこれまでで最も高くなっていることが新たに分かった。
この問題は29日、福島第一原発構内の側溝にある建屋とタンクをつなぐホースから、高濃度の汚染水が漏れているのが見つかったもの。ホースには縦1センチ、横0.2センチほどの穴があいており、そこから高濃度の汚染水が漏れ、一部は海にも流れ出たという。
東京電力が港湾内の12か所で海水を採取して調べたところ、うち4か所で海水に含まれている放射性物質の濃度が、これまでで最も高くなっていることが新たに分かった。東京電力は「港の外の海への影響はない」としている。
汚染水漏れは少なくとも28日から始まっていたと考えられ、東京電力は漏れた量や濃度などについて、引き続き調べている。