宿泊所火災受け…市が3階使用禁止申し入れ
簡易宿泊所2棟が全焼した火事を受け、川崎市は2日、火事があった宿泊所と同じように実質3階建ての宿泊所に対して、3階の部屋を使用しないよう申し入れた。
先月、川崎市の簡易宿泊所2棟が全焼し10人が死亡した火事では、これまでに火元の「吉田屋」が2階建てと申請していながら実質3階建てだったことがわかっていて、こうした構造が火の回りを早め、避難が困難だった可能性が指摘されている。
その後の立ち入り検査の結果、市内の32棟の宿泊所で実質3階建てになっていることがわかったため、川崎市は2日、これらの宿泊所の所有者に対して、3階の部屋を使用しないよう申し入れた。
川崎市は3階の宿泊者に対しては別の宿泊所をあっせんするなどして支援していきたいとしている。