空自ヘリ 管制官の指示を誤認した可能性
沖縄県の那覇空港で3日、自衛隊のヘリコプターが旅客機の前を横切って衝突する危険性があったトラブルは、ヘリコプターが管制官の指示を誤って認識した可能性があることがわかった。
当時の那覇空港の様子をとらえた映像には、新千歳空港行きの全日空機が滑走路を画面右から左へ向かっているが、この時、前方を航空自衛隊のヘリコプターが管制官の許可なく横切ったため、全日空機は画面から外れたこの直後に滑走路上で緊急停止した。その上空を航空自衛隊のヘリコプターが、横切っているのがわかる。さらにその直後、同じ滑走路に日本トランスオーシャン航空の航空機が着陸し、全日空機から400~500メートル手前で止まったという。
航空局は、日本トランスオーシャン航空の航空機に対し、「着陸のやり直しを指示した」としているが、トランスオーシャン航空側は、「指示は着陸した後で受けた」としている。
航空自衛隊によると、ヘリコプターのパイロットは自衛隊の聞き取りに対し、「管制官の指示を誤って認識した」と話しているという。このトラブルでケガ人はいなかったが、運輸安全委員会は、事故調査官を派遣し、4日朝から関係者からの聞き取りなどを行っている。