初夏の城下町で「加賀友禅燈ろう流し」
5日夜、百万石まつりが開幕した石川県金沢市では「加賀友禅燈(とう)ろう流し」が行われ、初夏の城下町に幻想的な世界が広がった。
この燈ろう流しは、加賀友禅の発展に努めた先人の霊を慰めようと毎年、行われている。友禅流しが行われる金沢市の浅野川には関係者や地元の小学生らが大勢集まり、友禅模様などを描いた燈ろう1200個余りを次々と川に浮かべていた。
5日夜はあいにくの雨で水かさが増し、例年以上に水の流れが速かったということだが、揺らめく明かりが水面を照らし出すと、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。金沢市では5日から加賀藩祖・前田利家の遺徳をしのぶ「百万石まつり」が行われており、6日は午後2時すぎからメーン行事の百万石行列がスタートする。