両陛下 皇居内で初夏の恒例行事を行われる
天皇・皇后両陛下が、皇居内で初夏の恒例行事を行われた。
天皇陛下は20日夕方、皇居にある水田で稲の「お田植え」を行われた。陛下の稲作は昭和天皇から引き継いだ恒例のもので、強い西日で汗のにじむような陽気の中、長靴姿の陛下は慣れた手つきで苗を植えていかれた。20日はうるち米の「ニホンマサリ」ともち米の「マンゲツモチ」の2種類、100株が植えられている。
一方、皇后さまは伝統の「養蚕」の一環として蚕にえさの桑の葉を与える「御給桑」を行われた。皇后さまは体長6センチほどの蚕の上に桑の葉を丁寧にかぶせられ、「これくらいになると、音が聞こえてきますか?」と顔を近づけて、えさを食べる音に耳を傾ける場面もあった。蚕は22日ぐらいから繭を作り始めるという。