千葉市議会、“処分場”再協議求める決議
福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場候補地として、環境省が千葉市内の東京電力の土地を選定したことについて、千葉市議会は環境省に対し、関係自治体との「再協議」を求める決議書を提出した。
福島第一原発事故に伴って発生した「指定廃棄物」について、環境省は、千葉県で新たに1か所、処分場を造る候補地として千葉市中央区にある東京電力・千葉火力発電所の土地を選び、今年4月、地元に提示した。
これに対し千葉市議会は、現在指定廃棄物を保管している柏市など10の市で保管を続けるよう、環境省に関係自治体との再協議などを求める決議を8日、賛成多数で可決した。そして9日、市議会議長らが決議書を環境省の小里副大臣に手渡した。
その一方で、千葉市議会は、住民に対して選定の経緯などについてなるべく早く説明するよう環境省に求めていて、環境省はこれに応じる形で、早ければ今月にも住民説明会を開く方向で千葉市と調整している。