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ホームセンターや靴店に“駄菓子“売り場 少子化で駄菓子店は減少続く

2023年1月10日 21:21

“レトロ”を感じさせる駄菓子店ですが、少子化や後継ぎ問題などにより減少傾向が続いているといいます。こうした中、ホームセンターや靴店など、意外な場所で駄菓子を売る動きが出てきています。

    ◇

家電やDIY商品が並ぶホームセンターの一角に、駄菓子コーナーがありました。

ユニディ・ラゾーナ川崎店 白井達典店長
「駄菓子売り場ということで、お子さまにも選んでいただけるように、ご家族の方でも楽しんでいただけるように」

大人の客が多いホームセンターですが、子どもも楽しめるようにと、ほぼ全店で駄菓子を置いているといいます。

買い物に来た親子
「たくさん種類があって楽しいです」
「こういった駄菓子スペースがあると、ありがたい」

    ◇

少子化や後継ぎ問題などにより今、駄菓子屋が減少傾向にあるといいます。

■駄菓子小売業を含む「菓子小売業」(製造小売でないもの)
 1972年 13万6712店 (※経済産業省 商業統計調査より)
 2016年  1万5746店 (※経済センサス・活動調査より)

こうした中、駄菓子店を意外な場所に作る動きが出てきています。

兵庫・神戸市にある「ヒラキおかし館」。その名の通り、中にはお菓子がずらりと並び、約600種類の駄菓子をとりそろえています。

買い物に来た親子
「遊園地みたいな感じで楽しんでました」
「めっちゃ楽しかったー!」

手がけたのは、子ども用の靴や学校の上履きなどを扱う靴の販売店です。来客の多くを占める家族連れ客からの要望に応え、本館のすぐ横にあった倉庫を改装して駄菓子を中心としたお菓子専門のスペースを去年11月にオープンしました。

週末には、入場制限をかけるほど人が来ることもあるといいます。

■ヒラキおかし館(土日平均)
 来場者数 約1500人
 販売数  2万5000~3万点

家族連れの客
「子どもも来やすくて、大人も懐かしい」
「来られたらいいな、友達とね」

また、家族連れ以外の来客も多いといいます。

靴のヒラキ・岩岡店 竹中敏明店長
「学校帰りの高校生とかがよく利用するようになりまして、それが一番びっくりしたところかなと。“集いの場”というのになっているのは間違いないです」

    ◇

また、駄菓子店を「新しいタイプの集いの場」として活用する動きも出てきています。東京・江戸川区に先月、オープンした「しろひげ・べーす」を訪ねました。

入り口には、駄菓子が並び、すぐ横にはコミュニティスペースがあります。さらに中では、手話を練習する人や、仕事の相談に訪れる人の姿もありました。

運営しているのは「しろひげ在宅診療所」というクリニックで、様々な悩みもスタッフに相談できる交流スペースとなっているのです。

しろひげ在宅診療所 山中光茂院長
「多くの引きこもりの方とか発達障害の方々、私たち精神科として診ているんですけど、お菓子で打ち解けながら本音をお互い話し合えたりとか、コミュニケーションがとれる」

手話を教わっていた人に話を聞きました。

「前に働いていた職場で耳の聞こえない方がいて、独学で勉強してたんですが、なかなか一人では進まなくて。もともと、駄菓子屋さんっていうので入りやすくって。私自身も持病があって、ちょっと苦しいなって気持ちも職員の人に聞いてもらえたので、居やすい環境になっています」

精神的に悩みがある人たちによりそう場としてできたこの場所。この駄菓子店では、リハビリのため短時間から就労体験もできるようにする予定だということです。

こうした動きは、自治体でも進められています。

江戸川区の調査結果によると、区内には引きこもりの当事者が約8000人いることがわかっています。

■東京・江戸川区の引きこもり当事者 7919人(調査期間 令和3年7月14日~令和4年2月28日)

この人たちから「短時間でも働ける職場」や「友達や仲間作り」ができる場を求める声が多く上がっていて、そのための場として「区営の駄菓子屋」を開設しようと、準備を進めているということです。