ジャニーズ会見“指名NGリスト” コンサル会社が作成認めるも…“特定の記者を排除してはいない”と主張
5日、ジャニーズ事務所の本社に掲げられていた看板の撤去に向けたとみられる作業が始まりました。一方、2日の会見で“指名「NGリスト」”を持参していた問題で、運営を任されていた外資系コンサルティング会社が、リスト作成を認め謝罪しました。
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5日、ジャニーズ事務所の前には、その瞬間を見届けようと訪れたファンの姿がありました。
Sexy ZoneとV6のファン 20代 学生
「世の中からジャニーズが消えるというのは、歴史に幕が閉じたという感じ。さみしい」
Snow Manのファン 30代 看護師
「最後の見納めにきました。ジャニーさんがしたことは間違ってるし、いけないこと。でもやっぱり、ジャニーズというのがなくなるというのは、さみしい」
事務所に掲げられていたシンボル。「ジャニー」の名が付いた大きな看板は5日午前、2台のゴンドラに囲まれ、撤去に向けたとみられる作業が開始されました。
通りすがりに、足を止める人たちも見られました。
20代 会社員
「通ったのは偶然。僕はあまりジャニーズのことは知らないですけど、名前が変わるのは悲しい」
50年以上にわたって、ジャニーズを応援してきたというファンは…
“ジャニオタ”歴 約50年 60代会社員
「今まではジャニオタって言ってたけど。なくなるやろね。“何オタ”になるかわからないですけど。なんていうのか、泣きそうになるけど。(名前は)関係ないといえば、関係ないし。(タレントには)これからも頑張ってやってほしい…」
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今後、「ジャニーズ」という名前は、日に日に消えていくことになります。
ジャニーズ事務所は10月2日の会見で、過去を清算し、再出発を誓いました。しかし、この記者会見を巡り、いま、ある疑惑が浮上しています。
それは、会見開始前に運営スタッフが手にしていた資料です。会見の運営を担当していた関係者によると、それは、6人の記者の名前と顔が載った指名「NGリスト」だといいます。
つまり、会見の質疑応答で“指名しない記者”を、事前に決めていたのではないか、という疑惑が浮上しているのです。
2日の会見では、記者たちが紛糾する場面もありました。
記者
「フェアじゃないでしょ! ちゃんと当ててください!」
司会者
「いえ、フェアです。ちゃんと全体、見えていますから」
司会者は“フェアだ”と述べていました。
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“NGリスト入り”していたという1人が、ジャーナリストの鈴木エイト氏です。
今月2日の会見に出席 ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「司会者の方とも、何回か目が合う形にもかかわらず、一度も当ててもらえなかった。あらゆる意味で、追及されるべき。意図的に、フェアじゃないことが行われていた。非常に問題が大きい」
こう指摘した一方で、次のように話しました。
ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「(いかに)物事の本質を引き出すか、これまで自分がやってきたこと、それが逆に“NGリスト”に載ることで評価されたんじゃないか。光栄、栄誉なことだと思っている」
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ジャニーズ事務所は、この「NGリスト」について、「誰も作成に関与していない」と発表しました。
会見の運営を任されていたのは、外資系のコンサルティング会社です。「FTIコンサルティング」は5日午後、コメントを発表しました。
「FTIコンサルティング」のコメント
「この資料は、限られた会場使用時間の中で、会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め、一切関与しておりません」
会見の運営会社は、“「NGリスト」を作成していた”と認めたのです。
ただ、「会見の進行においては、こうした資料に関わらず、登壇者、司会者の判断のもと、幅広い媒体の記者の皆さまにご質問頂くこととし、貴重なご意見を頂戴した」として、実際の会見では、特定の記者を排除するようなことはしていないという認識を示しました。
会見の際、司会者が「NGリスト」を持っていたかどうかは調査中だということです。