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障がいを超えるチャレンジ…“難病”大学生モデルがファッションショー作りに挑戦!

2023年6月9日 20:04
障がいを超えるチャレンジ…“難病”大学生モデルがファッションショー作りに挑戦!

2つの難病と闘う群馬県に在住の大学生・鳥居百舌さん(20)。SNSのフォロワー数13万人のインフルエンサーで、モデルとしても活動している。

百舌さんは生まれてすぐに「総排泄腔外反症」と「脊髄髄膜瘤」の2つの難病と診断された。病気の影響で下半身の筋肉が十分に発達せず、歩行を助ける器具がないと自力で歩くことができない。

普段は車イスで生活している。その日常の様子やダンスの動画などをSNSで発信し、障がいがあっても前向きに活動する姿で人気になった。

「普通の女の子と変わらないって思ってもらうことが一番嬉しい」と百舌さんは語る。

そんな日々の中、百舌さんは先月、群馬県でのファッションショーを企画した。自ら企画したのには理由があった。

「たくさんのファッションショーに応募したけど、車イスは前例がないので厳しいと断られ悔しい想いをした」と、百舌さんは語る。そして「前例がないなら作ればいいじゃないか」と決断したという。

クラウドファンディングで資金を集め、自らSNSでモデルを募った。障がいがあってもできる。彼女はそう思った。モデルになる子供たちとの打ち合わせや、ファッションショーで着る衣装選びなども精力的に動いた。

ところが百舌さん、自分が着る衣装がなかなか決まらない。ファッションショーで車いすで登場するか、器具をつけて歩くか決めかねていたのだ。

「今、迷ってて、車イスか…でも装具で歩くのも面白そうだなと思って」

実は、大勢の前で歩くことにまだ恥ずかしさがあり、車イスにするか歩くかに悩んでいたのだ。

高校時代の写真を見ると上半身しか写っていない。当時は、足を見せることにコンプレックスを感じていたという。

「歩き方が特徴的だったりしたこともあって自分に対して劣等感を抱いていました」そんな百舌さんを変えたのはお母さん。

「別に車イスだから恥ずかしくない。“普通”ってなんだって。うちにとってこれが“普通”だから」

その母の言葉に勇気をもらい、SNSに自らの病気と人生を振り返った動画を投稿すると注目された。やがて百舌さんは、モデルとして活躍したい、ステージ立ちたいと思うようになったのだった。

でも「まだ若干ちょっと自分の歩き方にコンプレックスがあるので」と百舌さんは迷っていたのである。

ファッションショー当日。様々な障がいのある子供たちがモデルとして集まり、それぞれ衣装を披露していく。いよいよラスト。百舌さんの出番。自分が準備したこの場所でコンプレックスを克服したい…

百舌さんは自らの足でランウェイを歩こうと決めた。そしてその瞬間がやってくる。

※詳しくは動画をご覧ください。(2023年6月9日放送『news every.』より)