SNSの投稿めぐる罷免は初 岡口基一裁判官に「罷免」判決
SNSへの不適切な投稿などをめぐり、裁判官弾劾裁判所は3日、仙台高裁の岡口基一裁判官に対し、裁判官を辞めさせる「罷免」の判決を言い渡しました。
仙台高裁の岡口基一裁判官は、殺人事件の遺族に関するSNSへの不適切な投稿などをめぐり、3年前、裁判官弾劾裁判所に訴追されました。
弾劾裁判所は3日、岡口裁判官による投稿などについて、「度重なる投稿などによって遺族に精神的苦痛を与え続けてきた」「表現の自由として裁判官に許容される限度を逸脱したといわざるを得ない」と指摘し、裁判官を辞めさせる「罷免」の判決を言い渡しました。
岡口裁判官の弁護士「極めて乱暴というか論理も何もない結論。現役裁判官に対する萎縮効果は大変大きいと思います」
判決を受け、遺族は「『表現の自由』『言論の自由』 とは何を言っても許されるのではなく、必ず責任が伴うという、今の時代に沿った判決が出て安心しております」とコメントしています。
弾劾裁判で罷免された裁判官は8人目ですが、SNSの投稿をめぐる罷免判決は初めてです。