すすきのホテル殺人 父・修被告に懲役10年求刑
北海道札幌市すすきののホテルから、頭部のない男性の遺体が見つかった事件。18日、父親の裁判員裁判が開かれ、検察は懲役10年を求刑しました。
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殺人ほう助などの罪に問われているのは、田村修被告(61)です。
起訴状によると、修被告は2023年、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供。事件当日に瑠奈被告を車で送迎し、殺人を手助けしたなどの罪に問われています。
修被告は「娘の犯行を知ったのは事件があった後」と無罪を主張していて、裁判では「瑠奈被告の殺害計画をいつ知ったのか」が争点となっています。
18日の裁判で検察は「瑠奈被告の計画は一人で確実に被害者を殺害する十分に練られたもので、手助けが不可欠。凶器は修被告が購入しなければ犯行がなされなかった」と指摘。修被告は事件前から計画を認識していたと主張しました。
その上で、「一人娘の瑠奈被告の意思を尊重するために、結果的に計画に加担した」などとして、修被告に懲役10年を求刑しました。
一方、弁護側はあらためて無罪を主張し、裁判は18日に結審しました。