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来月1日から痴漢対策強化期間 警視庁、鉄道会社と連携で対策強化

2024年5月30日 17:13
来月1日から痴漢対策強化期間 警視庁、鉄道会社と連携で対策強化

警視庁は、来月1日からおよそ2週間を痴漢対策強化期間として、鉄道会社などと連携し、電車などでの警戒を強化します。

警視庁によりますと去年、東京都内で発生した痴漢の検挙件数は813件にのぼり、前の年より約170件増えました。新型コロナが5類に移行したことによる人流の増加などが、増加の背景にあるということです。

痴漢の被害にあった場所は、電車内が532件と全体の65.4%を占めていて、続いて路上が14.1%商業施設が8.1%となり、時間帯別にみると、通勤通学時間にあたる午前7時から9時までの発生が多くなっています。また、被害者の年代別では、10代から30代が9割以上を占めるということです。

こうした痴漢被害を受け、警視庁は6月1日からおよそ2週間、痴漢対策強化期間として、鉄道事業者などと連携し電車内などの警戒を強化するほか、駅構内などで注意を呼びかけるということです。

警視庁は「痴漢の被害者や目撃者に誰もがなりえる。周囲にいる人が傍観者になることなく被害者を助ける行動をとってほしい」とした上で、防犯アプリ「デジポリス」の活用を呼びかけています。