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不登校と向き合う親子 環境を変えて「少しずつ…」見守り続け生まれた気持ちの変化『every.特集』

2025年2月23日 18:26
不登校と向き合う親子 環境を変えて「少しずつ…」見守り続け生まれた気持ちの変化『every.特集』
全国の小中学生の不登校人数は年々増加し、昨年度は34万人を超えて11年連続過去最多を更新。今や誰がいつ不登校になってもおかしくありません。不登校の子どもがいる親を支援する「不登校でもだいじょう部」を、桐谷美玲キャスターが取材しました。

■不登校の子と向き合う親…相談や情報共有の場

平日の昼、カフェに集まっていた3人のお母さん。話していたのは、

「行ったら楽しいけど…」

「(家を)出るまでがねぇ」

桐谷美玲キャスター
「どういった集まりなんですか?」

「不登校のお子さんがいるママと、それを支援してる方の集まり」と話す。集まっていたのは、主に不登校の子どもと向き合う親。このランチ会はおよそ3年前から月に2回ほど開いており、不安を相談したり、情報共有をしたりしているといいます。進学の仕方や学校に行かない時間をどう過ごすのかなど、話題は様々です。

■不登校の子ども34万人超「理由わからない…」

このお母さんは、小学5年生の子どもが月に数回、放課後に登校しているといいます。

桐谷キャスター
「学校についての話をする?」

小5の子どもが不登校 母親
「放課後の登校をしているので、その時の話はちらっとしたりはする。それ以外はしないですね」

桐谷キャスター
「それは、あえてしないんですか?」

母親
「私からはあまりしないですね」

桐谷キャスター
「(不登校の)きっかけみたいなものはあった?」

母親
「きっかけはわからないけど、たぶん、集団が少し苦手」

学校に行けない理由がわからない。不登校にはそんな子が多いといいます。実は、全国の小中学生の不登校人数は年々増加していて昨年度は34万人を超え、11年連続過去最多を更新。今や誰がいつ不登校になってもおかしくありません。

■「大丈夫“かも”と思えたら…」

この会をつくった廣瀬ひろみさん。これまで市と連携しながら子育て支援の活動などをしていて、このランチ会でも、多くの親子から不登校についての相談を受けてきました。そんな会の名前は、「不登校でもだいじょう部」。

不登校でもだいじょう部・廣瀬ひろみさん
「大丈夫かも、“かも”でも思ってもらえたら、お母さんが元気になれる」

ひろみさん自身、およそ3年前から学校に行きにくくなっている息子、満太朗くんと向き合っています。

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