福島第一原発事故“国の責任は?”あす最高裁が初めて判断
福島第一原発の事故をめぐり国に損害賠償を求めた集団訴訟で、最高裁は17日、初めて国の責任について判断を示します。
福島第一原発の事故をめぐっては、避難した住民らが国に対して損害賠償などを求めて全国で裁判を起こしていますが、このうち4つの集団訴訟について、最高裁は17日、判決を言い渡します。
これまで国は、巨大津波は予見できず、対策をとっても事故は防げなかったなどと主張していて、国の責任の有無については、4つの訴訟でも高裁で判断が分かれています。
あすの判決を前に、自宅が帰還困難区域にあり、11年間避難生活を続けている原告のひとり、深谷敬子さんが心境を語りました。
福島訴訟原告・深谷敬子さん「今まで生きてきた証ね。そういうのは全部なくなりました。国はやっぱり絶対(責任を)認めるべきだと思います。我々みたいな人に大変な苦労させたなって、それは認めるべきだと思います」
最高裁は17日、初めて、国の責任について統一的な判断を示します。すでに東電の責任と賠償総額は確定しており、もし国の責任が認められれば、国は東電と共同で賠償額を負担することになります。