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“吸水力”も体感……男子校で「災害時の生理」考える授業 「男性の前で言い出しにくい」生理用品どうする? 高1が感じたこと

2022年9月2日 10:26
“吸水力”も体感……男子校で「災害時の生理」考える授業 「男性の前で言い出しにくい」生理用品どうする? 高1が感じたこと

防災の日の1日、都内の男子校で生理の授業がありました。東日本大震災では避難所で不足し、「男性の前では言いにくい」という声が上がった生理用品。生徒たちは、災害時に何をすれば助けになるか考え、生理への不安や困りごとに寄り添う大切さを学びました。

「防災の日」の1日、東京・豊島区の本郷中学校・高等学校。高校1年の生徒が、普段使うことのない生理用品に触れる授業がありました。

生理用ナプキンに水を垂らすと「お~」という声が上がり、「(物によって)大きさが違うんだって知らなかった」と感想を話す生徒もいました。

タンポンをコップの中の液体に漬けると、生徒たちは「開いた」「お~」「急にこんなに膨らんだの?」と驚いた様子でした。

吸水ショーツブランド「株式会社Be-A Japan」の髙橋くみCEOは授業で「被災時に、家族が生理になっちゃったら、どうしてあげたらいいと思うか(考えてみてほしい)」と呼びかけました。

2011年の東日本大震災で被災した宮城・石巻市の映像を見ると、生理用品が配布されていました。各地の避難所で不足し、「ニーズがあっても男性がいる前では言い出しにくい」という声が多く上がりました。

授業では、生理への不安や困りごとを男性も理解し、どんなことをすれば災害の時に助けになるか、グループごとに考えました。

あるグループでは「かまってほしい人も、かまってほしくない人もいる」「家族だからけっこう距離近いけどね」「ナプキン替えるのを手伝うとかは、ちょっとやりすぎな気もする。『手前の配慮』が大切なんじゃないかな。寝かせておいてあげるとか」と意見交換。

別グループでは「生理用品はたぶん持ってきてない人もいる。あからさまに置いていたらなかなか取りにくいから、生理に必要なものを全部まとめたポーチみたいなものを…」と1人が言うと、「あ~なるほどな」「支給としてね」と同調する声が出ました。

生徒たちは、どうすれば思いやりが伝わるのか真剣に考えました。1人の生徒は「寄り添う人が何も知らないと対処ができないじゃないですか。だから絶対に、男性側も生理を知るべきだと思いました」と感想を話しました。


(9月1日『news zero』より)

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