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文科省など 自殺防止に向けた取り組み強化

2023年8月1日 16:43

夏休み明けの前後に児童生徒などの自殺数が増加する傾向にあることを踏まえ、文部科学省などは1日から自殺防止に向けた取り組みなど強化するとしています。

厚生労働省などの統計によりますと、去年、小学校から高校までの児童生徒の自殺者数は514人にのぼり、過去最多となりました。また、今年1月から5月までの期間では、すでに164人の児童生徒が自殺によって命を落としているということです。

こうした自殺者数の深刻な増加や、夏休みなど学校の長期休暇明けの前後に18歳以下の自殺者数が増える傾向にあることなどを受け、文部科学省や厚生労働省、こども家庭庁などが連携して、こどもや若者の自殺防止に向けた啓発活動を強化すると発表しました。

具体的には、自殺やいじめ防止などの相談窓口を紹介する動画をYouTubeの広告で流し周知するほか、教育委員会や学校の校長などに対し、児童生徒の自殺予防に関する普及啓発を行うための協議会を実施するということです。

文部科学省は、「児童生徒の自殺防止に向けて引き続き対策すると共に、普及啓発に取り組んでいきたい」としています。