関東初 野田市で人工繁殖のコウノトリ放鳥
国の特別天然記念物コウノトリの人工繁殖を進めてきた千葉県野田市で、今年生まれたヒナが自然界に放鳥された。
野田市は3年前、東京の多摩動物公園からコウノトリの雄と雌のペアを譲り受け、野生に返すことを目指して人工繁殖を進めてきた。この3年で7羽が生まれているが、そのうち今年生まれたひな3羽を関東では初めて試験的に放鳥することになり、23日午後6時前に、雄と雌のひなが1羽ずつケージから飛び立ったという。ひなにはGPSがつけられていて、自然界で居場所を追跡しながら成長ぶりを観察することができ、自然繁殖しやすい環境作りに役立てられる。
野田市は残る1羽のために、ケージの屋根を夜間も開放しておくという。