箱根 「宿泊予約が半減」観光業に打撃
神奈川・箱根山の大涌谷の噴火警戒レベルが「3」に引き上げられて、30日で1か月。箱根町長は、「観光業は大変厳しい状況だ」と述べた。
箱根町・山口昇士町長「観光トップシーズンを迎える中、町の基幹産業の観光業が先の見えない、大変厳しい状況にあります」
会見した箱根町の山口町長は、地元の苦境を訴えつつも「安全・安心を第一に引き続き火山対策に取り組む」と話した。
噴火警戒による観光業への影響は大きく、宿泊業では今月1日現在で、8月の予約状況が前年同期比で53.7%とほぼ半減している。気象庁によると箱根山は、火山性地震の回数は大幅に減少しているものの、警戒レベル引き下げの見通しはたっていないということで、箱根町は観光と防災の両立に向けて苦心する日々が続く。