第三者のデザインをトレース…佐野氏が謝罪
東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムを制作した佐野健二郎さんが手掛けたキャンペーン賞品が、ほかのデザインと似ていると指摘された問題で、佐野さんが14日、一部で、第三者のデザインを描き写していたことを明らかにした。
この問題は、佐野研二郎さんが手掛けた、サントリービールのキャンペーン用のトートバッグについて、既にあるほかのデザインとよく似ているとの指摘が出て、一部の賞品を取り下げていたもの。
佐野さんは、代表を務める事務所のホームページで14日、「調査した結果、デザインの一部に関して第三者のデザインをトレースしていたことが判明した」と明らかにした。複数のデザイナーが佐野さんの管理の下で共同制作していて、「渡されたデザインがトレースしたものとは想像できなかった」と説明し、「責任を痛感している」と謝罪している。
一方、ベルギーの劇場のロゴに似ていると指摘された東京オリンピックのエンブレムについては、「模倣は一切ないと断言していたことに変わりはない」としている。