国内最大の指定暴力団・山口組が、内部で分裂する動きがあり、警察は、抗争の恐れもあるとみて警戒を強めている。

　神戸市灘区に総本部がある、指定暴力団・山口組で２７日、緊急の執行部会が開かれた。捜査関係者によると、山口組の６代目・司忍こと篠田建市組長は名古屋市に本部がある弘道会出身だが、関西を中心とする組織が現体制に反発しており、分裂して新たな組織を作る動きがあるという。

　２７日の会合には、山口組系の最大勢力である山健組などの反対派が欠席したとみられており、警察は、組織間の抗争に発展する恐れもあるとみて、警戒を強めている。