「塩谷を守れ」最終処分場候補地で反対集会
福島第一原発の事故で発生した「指定廃棄物」の処分場候補地に指定された栃木・塩谷町で29日、住民の反対集会が行われた。
時折強い雨が降る中、反対集会には地元住民ら約2700人が集まり、「白紙撤回、塩谷を守れ」と声をあげた。塩谷町の見形町長や、国会議員らも参加した。
環境省は、福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」を処理するため、宮城・栃木・茨城・千葉・群馬の5県では、それぞれの県内に事実上の最終処分場を作る方針で現在、候補地の選定を進めている。
栃木県では塩谷町の国有地を候補地に選んでいるが、塩谷町は、計画の白紙撤回を求めている。処分場の建設計画については、栃木県以外でも反対の声があがっており、環境省は28日、宮城県の候補地に選んだ加美町などで現地調査を行おうとしたが、町長と住民の強い反対をうけて見合わせている。