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翁長知事“辺野古の埋め立て”承認取り消し

2015年10月14日 0:19
翁長知事“辺野古の埋め立て”承認取り消し

 アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄県の翁長知事は前の知事が行った名護市辺野古の海の埋め立て承認を取り消したと発表した。

 翁長知事「本日、普天間飛行場代替施設建設事業にかかる公有水面埋め立て承認を取り消しました」

 沖縄県の翁長知事は13日に記者会見し、辺野古の埋め立て承認を13日付で取り消したことを明らかにした。辺野古の埋め立ては仲井真前知事が認めたものだが、翁長知事は、「前知事による承認には環境保全などの面で法的な欠陥があった」と結論づけた有識者による第三者委員会の答申に基づき、取り消しに踏み切った。

 沖縄県民からは、「県知事を支援しています。新基地はいりません」「それ(承認の取り消し)は当然じゃないですか。沖縄に基地が多いんですよね」「賛成反対は、私はどこもないんですけどね」などの声が聞かれた。

 これに対し、防衛省は、「埋め立て承認にはなんら瑕疵(かし)はない」として、移設に向けた作業を続ける考え。このため、国交相に対し、直ちに取り消しの無効を求める「行政不服審査請求」と、審査結果が出るまでの間、取り消しの効力を止める「執行停止の申し立て」を行う方針。

 菅官房長官「我が国は法治国家であり、行政の継続性という観点から承認に基づいて埋め立て工事を進めていくのは当然のことだと」

 菅官房長官は、「自然環境などに最大限配慮し工事を進める」と強調した。

 政府は、来月にも辺野古沿岸部での本体工事に着手する考え。