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“旭化成建材が杭打ち”全国約3千件調査へ

2015年10月15日 16:26
“旭化成建材が杭打ち”全国約3千件調査へ

 神奈川県横浜市にある大型マンションの一部が傾いている問題で、杭を打つ作業を担当したのは旭化成の子会社とわかった。旭化成は子会社が担当した全国のマンションや商業施設約3000件全てを調査するとしている。

 この問題は、横浜市都筑区の「パークシティLaLa横浜」の1棟が傾いていることがわかったもので、横浜市の調査で、建物を支える杭の一部が固い地盤まで届いていなかったことがわかっている。杭を打つ工事は旭化成の子会社「旭化成建材」が行っていたが、旭化成によると、工事の報告書には別の棟のデータをそのまま転用したり、書き換えたりするなどウソの内容が記載されていたという。データを偽装した原因については、工事の際にデータを打ち出すプリンターの誤作動や故障があったためデータをうまく取得できず、他の棟のデータを転用した可能性があるとみて調べているという。

 旭化成は、旭化成建材が杭打ちを担当した全国のマンションや商業施設など約3000件について調査することにしている。