朝鮮通信使の行列、華やかに再現 呉市
江戸時代の華やかな行列がよみがえった。朝鮮王朝の使節団が訪れていた町の歴史と文化を知ってもらおうと始まったイベントも今年で13回目。広島県呉市は再現行列に終日沸いた。
民族色あふれる朝鮮通信使の再現行列。呉市下蒲刈町の住民をはじめ、呉市内の企業や海上自衛隊から約300人が参加した。今年は日韓国交正常化から50年という節目の年。韓国からも多くの人が行列に加わった。
朝鮮通信使は江戸時代に12回派遣され、そのうち11回、下蒲刈島を訪れた。島でのもてなしに使節団は、「安芸蒲刈御馳走一番」と語って、感激したと伝えられている。
普段の人口の3倍にあたる6000人の人で沸いた下蒲刈島。時を超えて再現された行列は、隣国同士が絶え間なく交流を続けていく大切さを私たちに教えてくれる。