いじめ調査 小学校は過去最多 12万件超
文部科学省は、学校でのいじめについての調査結果を発表し、小学校でのいじめの認知件数が過去最多となったことがわかった。
調査によると、2014年度のいじめの認知件数は、中学校では前の年度より約2000件減った一方、小学校では2000件以上増え、12万2721件と過去最多となった。
また、小学校の各学年の認知件数について、2010年度のデータと比べると、小学1年生が5.8倍、小学3年生が3.4倍となり、低学年に増加傾向があることもわかった。
馳文科相「いじめはどの学校にも、どの子どもにも起こりうるという認識のもと、社会総がかりでいじめに対峙(たいじ)し、いじめで苦しむ子どもを救うための取り組みを一層強化してまいりたい」
小学校でのいじめの認知件数が増えたことについて、文科省は「いじめを初期段階で把握し、組織的に対応するために、積極的にいじめを認知してもらった結果だ」としている。