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“報告遅延”ノバルティス社に業務改善命令

2015年11月14日 0:10

 厚生労働省は13日、国に行うべき薬の副作用情報の報告が遅れたとして、大手製薬会社のノバルティス社に対し、業務改善命令を出した。

 厚労省によると、ノバルティス社は今年2月から9月にかけて、統合失調症の治療薬などの副作用約5500例の国への報告を期限内に行わず、報告が最大で約200日、遅れたという。副作用報告システムのシステム障害が原因だという。

 ノバルティス社は、これまでにも副作用の報告を怠ったとして去年7月に業務改善命令、今年2月には15日間の業務停止命令を受けていて、今回の業務改善命令で異例の3回目の処分となる。

 厚労省によると、報告が遅れた副作用は、いずれも薬の安全性に影響を及ぼすものではないということだが、ノバルティス社は「行政処分を受けたことを極めて重く受け止め、全力で再発防止に取り組む所存です」としている。