大きく市場に参入できるステップ~JAXA
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鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケット29号機は、海外から初めて受注した商業衛星を予定の軌道で切り離し、無事成功した。
H2Aロケット29号機は、24日の午後3時50分に打ち上げられた。海外から受注した商業目的の衛星を載せるのは初めて。今回のロケットは衛星に負担をかけず遠くまで運ぶことができるよう、エンジンなど様々な改良が加えられた。
約4時間半後、予定の軌道で衛星を切り離し、打ち上げは無事に成功した。
JAXA・奥村直樹理事長「マーケットの対象になる衛星の約5割は今回の技術が使える。そういう意味で大きく市場に参入できるステップではないかと評価している」
H2Aロケットは29機中28機で成功。成功率は96.6%となった。競争が激化する衛星の打ち上げビジネスで、今回の成功を、今後の受注拡大につなげたい考え。