あかつき 金星軌道に再挑戦 エンジン噴射
5年前、主エンジンのトラブルで金星を回る軌道への投入に失敗した日本の探査機「あかつき」が7日、再び軌道投入のため残された小型エンジンで噴射を行った。
JAXA(=宇宙航空研究開発機構)によると、「あかつき」は7日午前8時51分、金星の上空約500キロで、姿勢制御用の小型エンジンを約20分間噴射。JAXAの管制室では拍手がわいた。
「あかつき」は日本初の金星探査機で、2010年に打ち上げられたが、主エンジンがトラブルで破損し、金星を回る軌道への投入に失敗していた。
失敗からちょうど5年となる7日、生き残った小型エンジンで再挑戦したものだが、投入が成功したか判明するのは、9日の見通し。成功すれば、2年間、金星の大気や気象などを観測し、地球の気候変動予測に役立つことも期待されている。