丸川氏、高浜原発の事故想定し避難訓練を
福井県の高浜原発3号機で再稼働に向けた準備が進む中、丸川珠代原子力防災担当相は27日、国として原発事故などを想定した広域的な避難訓練を実施したいと強調した。
丸川氏は福井県の西川知事と面談の中で、「3府県の訓練について、今後も国が調整を図り、有意義な訓練を行えるタイミングを調整したい」と述べた。
面談の中で、西川知事は、関西電力高浜原発の再稼働などを含め、広域避難や重大事故の制圧体制を求めたのに対して、丸川氏は、今後隣接する京都や滋賀の3府県と調整して訓練を実施し、緊急時対応の一層の充実を図ることを約束した。
会談に先立ち丸川氏は、就任後初めて高浜町を訪れ、原子力防災対策を確認した。このうち、原発事故の際に現地対策本部となる高浜オフサイトセンターでは、初動体制を確認したほか、放射線防護施設も視察し、住民避難にかかる安全対策もチェックした。
高浜原発3号機では現在、燃料の装荷作業が進められていて、来月下旬の再稼働を目指している。