小正月の奇習「ゼンコまき」 青森・東通村
青森県東通村では牛への感謝の気持ちをこめて小銭をまく小正月の奇習「ゼンコまき」が行われた。
「ゼンコまき」は牛馬の神様・蒼前様に牛の成長や今年1年の無病息災などを祈る東通村上田代地区の伝統行事。地区の人たち約20人が家々を回り、その家の主人がまいた小銭を拾い集めた。
この風習は小銭を子牛に見立てて、よい子牛に恵まれるよう祈ったことから始まったとされている。地区の人たちは雪の上に座り込み、競うように小銭を拾い集めていた。
地区の人「地区のみんなの健康とか事故とかないようにして頑張りたい」「これからも続けてやりたい」
地区には小銭が宙を舞うたびに明るい笑い声が響き、豊作や家内安全を祈っていた。