塩野義製薬が開発した国産初の軽症者向け新型コロナウイルスの治療薬が緊急承認されました。

加藤厚労相「新型コロナ感染症に対して国内企業が創製した、初めての経口薬であります。そして世界で初めて我が国が承認したものでもあります」

緊急承認されたのは、塩野義製薬が開発した「ゾコーバ」です。国産初となる軽症者向けの新型コロナ治療薬で口から飲む、錠剤の抗ウイルス薬です。

厚労省の専門部会で、今年7月、「継続審議」となり、22日、最終段階の臨床試験のデータなどを踏まえて審議が行われました。

データでは、発症から72時間未満の患者が「ゾコーバ」を飲むと、熱や鼻水などの症状が改善されるまでの時間が短くなると示され、部会は、「有効性を有すると推定される」として賛成多数で承認を了承しました。

これをうけて、22日夜、加藤厚労大臣が緊急承認しました。

投与の対象となるのは12歳以上で、重症化リスクの低い軽症、中等症の患者で、妊婦には使用できません。また、飲み合わせが出来ない薬が多く注意が必要です。発症から72時間以内に服用を開始し、1日目は3錠、
2日目から5日目は1錠を1日1回飲むこととされています。

政府は、すでに100万人分の「ゾコーバ」の購入契約をしていて、来月はじめには、医療機関で使えるよう目指すということです。