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「長崎の教会群」世界遺産への推薦見送り

2016年2月9日 12:46
「長崎の教会群」世界遺産への推薦見送り

 政府は、今年の世界文化遺産への登録を目指してきた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」について、推薦を取り下げることを決めた。

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は長崎市の大浦天主堂など14の資産で構成され、キリスト教が16世紀に日本に伝来し、禁教で弾圧を受けながらも、その後復活したというキリスト教の歴史を物語る資産として、今年の夏の世界文化遺産の登録を目指していた。

 しかし、ユネスコ(=国連教育・科学・文化機関)の諮問機関から先月届いた中間報告で、2世紀以上にわたる禁教期に焦点をあてた推薦書に再構成するよう求められたため、政府は今年の推薦取り下げを決めたもの。再来年以降の登録に向け、内容を見直して再提出する方針。