空き家に行政代執行 所有者特定では全国初
東京・葛飾区は3日朝、70代の女性が所有する空き家が倒壊する危険性があるとして、取り壊し作業を始めた。所有者が特定されている空き家への行政代執行は全国初。
取り壊しが行われているのは、葛飾区宝町にある木造2階建ての空き家。区によると、この家には10年以上誰も住んでおらず、倒壊の恐れがあったため、所有者の70代の女性に老朽化対策を働きかけてきたものの、「高齢で気力がない」と話したため、今回行政代執行に踏み切ったという。
近所の人「台風だとか雨だとかすごいでしょ。瓦が落ちたり、壁なんか落ちてきて。よかったと思います」
去年「空き家対策特別措置法」が施行されて以降、所有者が特定されている空き家に行政代執行が行われるのは全国で初めて。