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広がる西洋野菜 生産地は“意外な場所”

2016年6月1日 16:45
広がる西洋野菜 生産地は“意外な場所”

 色鮮やかで珍しい西洋野菜。なかには断面がおもしろい模様になっている野菜も。実は、こうした西洋野菜は、東京のすぐそばで作られています。宮本真智ちゃんがリサーチしました!


■西洋野菜がなぜ“さいたま”で?
 まず訪れたのは、西洋野菜を使った料理が女性に人気のレストラン。厨房では、切ると渦巻きのような模様が見える“ゴルゴ”という野菜を調理していました。4種の西洋野菜を使ったサラダはまさに色鮮やか。その中でも気になるのは“ゴルゴ”の味。別名“砂糖大根”とも呼ばれ、甘味の強い西洋野菜です。総料理長によると、生産地はさいたま市とのこと。


■背景に“シェフの思い”
 そこで、今が収穫の最盛期というさいたま市にある西洋野菜の畑へ。生産者の森田さんに、なぜさいたま市で西洋野菜を作ろうと思ったのか尋ねてみると――

 「今までレストランの方々は、輸入物であったり似たような野菜で代用していたっていうのが、現地と同じ野菜を使いたいっていう」

 実は、さいたま市は約200軒のイタリアンやフレンチのお店がある“西洋料理の街”。日頃から「西洋野菜で西洋料理を作りたい」と考えていたシェフたちは、若手農家と種を作る会社に協力を依頼しました。森田さんたちは3年前から西洋野菜の栽培を始め、今では50種類以上を生産していて、注目されています。


■食べる部分は意外なところ
 とても貴重な西洋野菜を収穫するとのことで同行すると、そこにはズッキーニが黄色い花を咲かせていました。一般的にズッキーニは実の部分を食べますが、これは花の部分を食べる“花ズッキーニ”。収穫出来るのは花の咲く朝5時から約3時間だけです。花ズッキーニの料理が人気のレストランでは、さいたま市産の花ズッキーニを使用したフリットを提供していました。花ズッキーニのフリットは今の時期、イタリアでは多く見かける料理なのだそうです。