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舛添知事に厳しい追及「見苦しい」の声も

2016年6月8日 17:54
舛添知事に厳しい追及「見苦しい」の声も

 東京都の舛添知事に対する都議会の追及が続いており、8日の一般質問では知事の辞任を求める厳しい声も上がっている。

 都議会自民党・木村議員「2年前の選挙戦で多摩の振興なくして東京の発展なしとスローガンを掲げ、多摩振興の意思を示した。いつのまにか多摩地域から足が遠ざかり美術館ばかりをめぐり、湯河原通いを指摘されると、奥多摩より近いと豪語する始末です。都知事には東京全体への目配り、愛情がありません」

 舛添知事「多摩にお住まいの多くの都民の皆様に失望と憤りを生じさせましたことに対し、心からおわび申し上げます。東京全体への目配りをおこたることなく魅力にあふれ、夢と希望に満ちた多摩地域の実現に向け全力で取り組んでまいります」

 都議会公明党・斉藤議員「(第三者として調査した)佐々木弁護士は猪瀬前知事を略式起訴にとどめた敏腕弁護士です。知事はこの弁護士を猪瀬前知事から紹介でもされたのでしょうか。自分を守るために調査を依頼したのではないか」

 舛添知事「厳しい捜査の経験の持ち主で、第三者の目線で厳格な調査をしていただき信頼性は担保できる」

 都議会民進党・中村議員「定例会見は報道を通して都民に説明する場です。たびたび、このあと公務があると、次があるとして会見を打ち切っていました。不誠実そのものです」

 舛添知事「湯河原に行くことを理由に定例記者会見を打ち切ったという認識はありません。しかし、会見があった金曜日の午後に頻繁に湯河原の事務所に行っていたことは事実。私としては深く反省しているところです」

 共産党都議団・大島議員「知事の答弁には都民の誰もが納得せず、知事が事実を明らかにし、潔く辞職することを求めています。知事、いいかげん見苦しい言い逃れはやめてください」

 舛添知事「私が安易に(宿泊費)全体の経費を政治資金として支出したことは、今となっては常識から外れていたと言うほかなく、不適切であったと認識しています」

 午後1時から始まった都議会の一般質問では舛添知事はうつむき加減で調査結果の内容を繰り返し、議員だけでなく傍聴席からも「声が小さい」などとヤジが飛んだ。また辞任を求める声にも知事を続ける姿勢を示している。一般質問は午後7時すぎまで続く。