ナゼ?業者が損する“高級和牛”の産地偽装
業者が損をし、消費者が得した産地偽装が京都で発覚した。
京都市中京区の食肉卸会社「牛若商事」によると、今年3月に仕入れた近江牛のロース約10キロに、京都産の和牛を示す個体識別番号のシールを貼りつけて、大津市内のホテルに納入したという。
偽装された牛肉は調理され、食べ比べの企画で“京の肉”として参加者18人に提供されていた。ホテル側の指摘で偽装が発覚したが、『近江牛』の方が『京都産和牛』より値段が高く、1キロ当たり、3000円~5000円損していたという。
牛若商事は取材に対し、「京都産和牛の在庫がなく、『より高級な肉を提供すれば、ホテルに喜んでもらえる』と社員が安易に偽装した」と話し、すでに近畿農政局に自主申告している。