「もんじゅ」の機器点検を2か月放置
新たな運営主体の検討が続く福井県の高速増殖炉もんじゅで、ナトリウムの温度を調節するための機器の点検が計画通りできていなかったことが分かった。
原子力機構によると、高速増殖炉もんじゅのナトリウムの温度を調節する制御盤のコンデンサーについて、今年3月末までに点検作業を終える計画だったが5月末になって点検できていないことに気付いたという。
保守管理のシステムでは警報が表示されていたものの、機構の担当者は「全体の膨大な作業の中で見逃してしまった」と話している。
なお、機構はすでに原子力規制委員会にこの件を報告していて、問題の機器は点検と交換を済ませている。
もんじゅを巡っては、原子力規制委員会から運営主体の変更を求める異例の勧告が出されていて、文部科学省で今後のあり方について検討が進められている。