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もんじゅ“新運営主体”規制委に報告

2016年5月31日 15:45

 文部科学省は、高速増殖炉「もんじゅ」の新しい運営主体の在り方についてまとめた有識者検討会の報告書を原子力規制委員会に提出した。

 「もんじゅ」を巡っては度重なる機器の点検漏れなどの不祥事が相次いだことから、原子力規制委員会が去年11月、半年をメドに、現在、「もんじゅ」を運営する日本原子力研究開発機構に代わる新しい組織を示すよう文部科学省に勧告していた。

 文部科学省は有識者による検討会で議論を行い、先週、「もんじゅ」の運営に、原子力以外の専門家を半数以上入れることなどの要件を盛り込んだ報告書をまとめた。ただ、この報告書では具体的な組織は示されていない。

 31日は、文科省がこの報告書を原子力規制委員会に提出したが、報告書を受け取った荻野徹原子力規制庁次長は「勧告への回答ではなく、途中段階の報告と受け止めている」と話した。

 文部科学省は今後、関係省庁と調整して選定を進め、新たな運営主体を示した最終報告書を夏頃までに提出する見通し。