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東京メトロ 事故受け、停車時間を延長へ

2016年8月4日 19:03

 今年4月、東京メトロ半蔵門線の電車が九段下駅でベビーカーをドアに挟んだまま出発した事故を受け、東京メトロは、一部の路線でホームの停車時間を延長し、25秒以上にすると発表した。

 この事故は今年4月、東京メトロ半蔵門線の九段下駅で新人の車掌が電車のドアにベビーカーを挟んだのに気づかず、ベビーカーをひきずりながら電車が走行したもの。

 東京メトロは再発防止策の検討を行った結果、現在のホームでの停車時間では車掌が余裕をもって業務を行うことができないとして、一部の路線で停車時間を延長し、最低でも25秒間は停車することを決めた。

 停車時間が25秒以上になるのは、東京メトロの全9路線のうち銀座線、日比谷線、東西線、千代田線、半蔵門線の5路線の全ての駅。

 現在の停車時間は、最短が銀座線・田原町駅などの15秒間、事故のあった九段下駅は20秒間など駅によって異なっているが、停車中の車掌の業務は約10項目あり、慣れていない新人の車掌だと時間が足りない恐れがあるため、25秒間以上停車することにしたという。

 この停車時間延長に伴い、電車の移動にかかる時間は長くなるが、来年4月のダイヤ改正から順次、実施される予定。