陸自訓練中に実弾でケガ 再発防止策を発表
先月、北海道にある陸上自衛隊の演習場で訓練中に誤って実弾が発射され、隊員2人が軽いケガをした事故で、陸上自衛隊は20日、事故原因の調査結果と再発防止策を発表した。
この事故は、先月23日に北海道鹿追町の然別演習場で訓練中の北部方面輸送隊の隊員が空砲と誤って実弾79発を発射し、隊員2人が軽いケガをしたもの。
陸上自衛隊の調査の結果、輸送隊の弾薬担当者が訓練で使う空砲を請求する際に、過去に実弾を請求した別の訓練の書類を参照して誤って請求していたことがわかったという。また、受け渡しや使用の際も弾の種類などの確認が十分に行われていなかった。
自衛隊は再発防止のため、今後、受け渡しの際に空砲か実弾か識別しやすくなるよう、弾を入れる箱の色を変えるなどした上で、弾薬の請求、受け渡し、使用に関する教育や点検を徹底するとしている。