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宮内庁長官「陛下の心労の大きさを痛感」

2016年8月8日 22:15

 天皇陛下のお気持ち表明を受けて、宮内庁長官が記者会見し、陛下は5年ほど前から高齢となった天皇のあり方について考えるようになり、当時の宮内庁幹部にも話されていたと明かした。

 風岡宮内庁長官によると、天皇陛下は5年ほど前から高齢による体力の低下を感じるとともに80歳に近づいたこともあって、今後の象徴天皇のあり方について考えるようになり、当時の宮内庁長官ら幹部にも「どのように考えれば良いだろうか」と話されていたという。

 さらに長官は、陛下が去年から「象徴についての考えを公にしたい」と望み、さらに今年に入り、フィリピンや熊本への訪問などを経験する中で、その思いを強め表明の準備を進められてきたことを明かした。

 8月の表明となったのは以前からの準備が整ったためだとしている。陛下自らが語る形式については、「象徴としての活動を通じての思いはご自身に表明してもらうのが一番わかりやすい」という理由でお願いしたと述べ、皇后さまが少し離れたところから立ち会い、収録は短時間で終えられたことも明かした。

 風岡長官はお言葉を受けて「改めて陛下の心労の大きさを痛感した」と述べ、「広く国民に理解されることを願う」と語っている。

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