尖閣で中国漁船が衝突 海保が乗員6人救助
11日朝早く、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国漁船と貨物船が衝突した。中国漁船は沈没したとみられ、海上保安庁が乗組員6人を救助し、行方不明の8人の捜索を続けている。
第11管区海上保安本部によると、11日午前5時半ごろ、尖閣諸島魚釣島の北西約67キロの公海上で、中国漁船とギリシャ船籍の大型貨物船が衝突した。近くを警備していた海上保安庁の巡視船が駆けつけたが、中国漁船は見つからず、沈没したとみられている。
中国漁船には14人の乗組員がいて、うち6人は海上を漂流していたところを巡視船に救助され、命に別条はないという。残る8人は行方不明で、海上保安庁に加え、中国の公船が捜索を続けている。
外務省によると、中国政府に対し日本側の救助や捜索活動を外交ルートで伝えたところ、謝意が示されたという。