台風９号は２２日午後１１時現在、東北地方を縦断していて、岩手県に接近している。盛岡市からテレビ岩手の古舘友華アナウンサーが伝える。

　盛岡市内は午後７時頃から雨が降りだした。時間を追うごとに雨脚が強くなってきている。台風９号はこのあと２３日未明にかけて岩手県を通過する見込みで、多い所で１時間に７０ミリの非常に激しい雨が降り、予想される最大風速は１８メートルから３０メートル、波はうねりを伴って８メートルと大しけとなるおそれがある。

　盛岡市など１３の市と町では、住民に避難準備情報を出して、避難所を開設している。県によると、県内では沿岸の震災被災地を含め、すでに５０人余りが避難所に自主避難しているという。午後１１時現在、県内全域に大雨と洪水の警報が出されていて、土砂災害や河川の増水、暴風や高波などに厳重な警戒が必要。