徳島空港着陸やり直し 運輸安全委が報告書
去年4月、徳島空港で日本航空の旅客機が滑走路上の作業車と接近したトラブルについて、国の運輸安全委員会は、空港で管制業務を行っていた海上自衛官が、作業車がいることを忘れて着陸を許可したことが原因とする報告書をまとめた。
このトラブルは去年4月、徳島空港で日本航空455便が着陸しようとした際、滑走路にいた作業車と接近し、着陸をやり直したもの。
機体は着陸に向けて降下し、作業車の約500メートル手前で、後部車輪を着地させた後、衝突を避けるため急きょ高度を上げたが、車の上を通過した際の高さは、わずか12メートルしかなかったという。
徳島空港は海上自衛隊が運用していて、通常、土日は海上自衛官2人で管制業務を行っているが、トラブルの原因について国の運輸安全委員会の報告書は、当日の日曜日は1人しか配置されておらず、他の管制業務に気を取られて滑走路上の作業車を忘れ、航空機に着陸を許可したことが原因と考えられるとしている。