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米国務省がテロ報告書「イスラム国」弱体化

2016年6月3日 20:24

 アメリカ国務省は2日、去年世界各地で起きたテロについての報告書を発表し、過激派組織「イスラム国」について弱体化はしているものの、依然として「世界最大の脅威だ」と警告した。

 報告書によると、去年世界で起きたテロ攻撃は3年ぶりに前の年より減って1万1774件、死者は2万8328人だった。「イスラム国」については、「能力と支配地域は2015年春に最も大きくなった」もののそれ以降は、イラクでは40%、シリアでは11%の支配地域を失ったとして、「弱体化が大きく進んだ」と強調している。

 一方で、その活動はフランスやトルコなど広がりを見せていて、引き続き「世界最大のテロの脅威だ」と警告している。