老人ホームでO157に集団感染 2人死亡
千葉・市川市と東京・羽村市の2つの有料老人ホームで、入居者ら62人が病原性大腸菌・O-157に集団感染し、このうち2人が死亡した。都内でO-157の死者が出たのは初めて。
千葉県によると、市川市の有料老人ホーム「ウエルピア市川」で、先月25日から高齢の入居者など男女39人が相次いで下痢などの症状を訴え、25人が入院した。
患者の便などからO-157が検出され、その後、97歳の女性1人が死亡した。
一方、東京都によると、羽村市の「グリーン東京」でも先月27日から入居者23人に症状が出て、うち13人が入院。82歳の女性1人が死亡した。都内でO-157による死者は初めて。
2つの施設には同じ給食業者「シーケーフーヅ」が食事を提供しており、22日に提供した夕食の献立「きゅうりのゆかり和え」が原因だとみられている。
東京都と千葉県は、業者を数日間、営業停止にし、感染経路などを調べている。