台風第12号 暴風域伴い奄美地方に接近へ
気象庁によると、、強い台風第12号は、暴風域を伴って、3日は奄美地方に、4日は九州にかなり接近する見込み。暴風に厳重に警戒し、高波、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒が必要。
【気象庁の発表内容は以下のとおり】
[台風の現況と予想]
強い台風第12号は、2日15時には、奄美大島の南東約190キロの北緯27度05分、東経130度50分にあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径60キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
台風は、暴風域を伴って今後さらに発達し、3日は奄美地方に、4日は九州にかなり接近する見込みです。
[防災事項]
<暴風・高波>
台風の接近に伴って急に風が強まり、奄美地方では2日夜遅くから、九州南部では3日昼前から、海上を中心に非常に強い風が吹き、猛烈な風の吹くところもあるでしょう。海はうねりを伴い大しけとなる見込みです。
3日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州南部・奄美地方 40メートル(55メートル)
3日にかけて予想される波の高さは、
九州南部・奄美地方 7メートル
の見込みです。
その後、4日は西日本で非常に強い風が吹き、海は大しけとなるおそれがあります。
暴風に厳重に警戒し、うねりを伴った高波に警戒してください。
<大雨>
台風の接近に伴い、奄美地方では3日明け方から夕方にかけて、九州南部では3日夕方から夜遅くにかけて、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨の降るところもあるでしょう。
その後、4日から5日にかけて、台風の接近で西日本で大雨となるおそれがあります。
3日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で
九州南部 250ミリ
奄美地方 200ミリ
九州北部地方 120ミリ
4日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で
九州南部 200から300ミリ
の見込みです。
低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<高潮>
奄美地方では、3日は、台風の接近により潮位の高くなるところがあるでしょう。その後も、4日から5日にかけて、西日本で潮位の高くなるおそれがあります。
海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水に注意・警戒してください。
[補足事項]
今後の台風情報や地元気象台の発表する警報や注意報、気象情報等に留意してください。
次の「平成28年 台風第12号に関する情報(総合情報)」は2日23時頃に発表する予定です。