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2年連続増加 待機児童減らぬワケは?

2016年9月2日 18:15
2年連続増加 待機児童減らぬワケは?

 希望しても保育園に入れない「待機児童」は2年連続で増え、今年4月時点で2万3500人を超えた。政府は約1年半後に「待機児童ゼロ」にすると宣言しているが、待機児童がなかなか減らないのはなぜなのか。中央大学法科大学院・野村修也教授が解説する。

 原因の1つに、保育所に通う子供が増え続けていることがある。保育所に通う子供の割合は1、2歳児で41.1%、5年前と比べると10%も増えている。女性の活躍が進んだり、共働きでないと生活できないといった状況が背景にある。

 また、受け入れる方は「保育所の用地が十分に確保できない」「仮に確保できても、地元の理解が得られない」、保育所ができても「保育士の不足」という問題がある。

 そのため政府は保育士の給与を月6000円程度増やす方針を打ち出している。ただ、6000円では足りないという指摘もある。

 また、厚生労働省は来年度予算の概算要求で、周辺住民との調整役や保護者の相談役の「保育コンシェルジュ」の人件費を補助する予算を盛り込んだ。

 政府には、待機児童をゼロにするまでしっかり取り組んでほしい。