強風域の奄美大島 サトウキビ被害に懸念
台風12号の強風域に入っている鹿児島県の奄美大島から中継で伝える。
気象庁によると3日、午前3時31分に喜界島で21.6メートル、午前0時56分に笠利で20.1メートルの最大瞬間風速が観測されている。
奄美大島を台風が襲うのは今年初めてで、島の特産品、黒糖焼酎の原料となるサトウキビはこれまで順調に育ってきたが、強風などによる被害も懸念される。
また、地元の人に話を聞くと、「自分たちは台風には慣れているが、岩手や北海道を襲った台風10号を見ると、改めて台風は恐ろしいと感じた」といった声が聞かれた。県内では喜界町で3921世帯7398人、十島村で393世帯713人に避難準備情報が発表されている。
昼前には十島村が暴風域に入る見込みで、1時間に70ミリの非常に激しい雨が降り、最大瞬間風速55メートルの猛烈な風が吹く恐れがある。
奄美地方には現在、暴風・波浪警報が発表されていて、暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要。