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高齢者・障害者施設に“避難情報”説明へ

2016年9月6日 15:42

 国土交通省は、先週の台風10号で被害が出た地域で、避難情報への理解不足があったとして、全国の高齢者施設や障害者施設の管理者に対し説明会を開く方針を決めた。

 岩手県岩泉町では、先週、台風10号による大雨で川が氾濫し、高齢者グループホームが浸水して入所者9人が死亡した。当時、岩泉町は、お年寄りや体の不自由な人に早めの避難を呼びかける「避難準備情報」を出していたが、施設側は「避難準備情報」の意味が理解できておらず、入所者を避難させる対応を取っていなかった。

 これについて石井国土交通相は6日の会見で、「施設の管理者が避難に関する情報への理解が十分でなかったのは大変残念。理解があったら早めに避難していた可能性があった」と述べ、高齢者や障害者の施設管理者が避難に関する情報の意味合いを正しく理解できるよう国土交通省が今後、全国で説明会を行うことを明らかにした。

 来年5月末までに全国で説明を終える方針。